こんにちは、風香りんです。
妊娠中に「お腹の赤ちゃんに、何か問題はないかな?」と不安に思う方は多いのではないでしょうか。私の妊娠期のテーマは「不安をできるだけ取り除く」でした。そのため、今回はその一環として受けたNIPT(新型出生前診断)について、体験談をお伝えしたいと思います。
この記事では、検査を受けた理由や、NIPTを受けるべき時期、実際の費用まで包み隠さず公開します。不安を抱えている方にとって、NIPTを検討するきっかけになれば嬉しいです。
ちなみに、わたしがNIPTを受けたのは、妊娠4ヶ月(13週)のことで、結果を聞きに行ったのは5ヶ月(16週)と遅めだったと思います。
限られた件数しか予約できないのでおせおせになってしまって焦りました。健診の回数でいうと、4回目と5回目の間です。


私がNIPTを受けた理由|「不安を取り除く」というテーマ
私がNIPTを受けた最大の理由は、妊娠期間を「不安なまま過ごしたくない」という思いが強かったからです。
不妊治療中に流産を経験したこともあり、精神的なストレスに弱いのではないかと自分でも感じていました。だからこそ、分娩の痛みが怖ければ無痛分娩を予約し、葉酸を飲んで口蓋裂のリスクに備えるなど、「できることはすべてやる」という姿勢で妊娠生活に臨んでいました。
NIPTもその一つです。
夫の兄夫婦が、高齢出産だったためNIPTを受けていたこともあり、夫から「僕たちも受けてみる?」と打診があったことも、検査に踏み出す大きなきっかけになりました。
胎児ドックとの違い
私の通っていた病院では、妊娠中期と後期に「胎児ドック」を受けることになっていました。胎児ドックとNIPTの大きな違いは、「検査時期」と「検査内容」です。
胎児ドック: 超音波検査で赤ちゃんの「見た目」に異常がないかを確認します。
NIPT: 採血した血液から胎児のDNA断片を分析し、遺伝子の異常を調べます。
胎児ドックも重要な検査ですが、NIPTはより早期に、遺伝子レベルで検査できる点が大きな違いです。
時期がポイント!検査から結果通知まで約2週間かかる
NIPTは、妊娠がわかったらすぐに検討した方が良い検査です。なぜなら、検査から結果通知までに時間がかかるからです。
NIPTは「スクリーニング検査」であり、確定診断ではありません。もしNIPTで陽性という結果が出た場合は、さらに羊水検査などの確定診断に進むことになります。
NIPT:母体の血液検査で、胎児へのリスクはほぼありません。
羊水検査:子宮に直接針を刺すため、ごくわずかですが流産のリスクがあります。
多くの人がNIPTを先に受けるのはこのリスクを避けるためです。
この一連の検査には、以下のように時間がかかります。
- NIPTの採血から結果が出るまで:10日~2週間程度
- 羊水検査の予約・実施:数日~数週間
- 羊水検査の結果が出るまで:さらに2週間程度
もしNIPTの結果が陽性で、中絶という選択肢を考える場合、母体保護法により妊娠22週以降は中絶が禁止されています。そのため、NIPTと確定診断をすべて行い、21週までに手術を受けられるように、早めに検査を受けることが重要です。
私は少し遅めでしたが、妊娠13週5日でNIPTを受けました。
実際の検査の流れと結果公開
私の通院先では、検査と結果通知の日程が限られていました。
検査日当日の流れ
- 受付後、多目的室でパワーポイントを使ったNIPTの説明を受ける。
- 染色体の仕組み、確定診断ではないこと、偽陰性の確率などについて、じっくりと説明を受ける。
- 医師からもう一度重要事項の説明を受け、採血。
- 会計を済ませて終了。
結果のお披露目
結果通知日は、受付後に診察室に呼ばれ、先生から直接結果用紙を受け取り、口頭で説明を受けました。
検査結果用紙は、以下の通りでした。

調べてもらえる3種類のトリソミー(21トリソミー、18トリソミー、13トリソミー)は、すべて陰性でした。結果を聞いたときは、ホッとしたと同時に安心で手が震えたのを覚えています。
※注意点 NIPTは染色体異常を調べているので、性別も判明します。しかし、病院によっては性別を教えてくれない方針のところもあります。私の場合は、約2か月後の胎児ドックまで性別は教えてもらえませんでした。これは、性別を理由に堕胎を考える人が過去にいたからだそうです。
NIPTにかかった費用
NIPTは自由診療のため、費用は高額になります。
- 検査日: 132,000円
- 結果通知日: 2,200円
合計で13万円以上かかり、「さすが自由診療、高いな…」と感じたのが正直な感想です。しかし、この先数ヶ月を不安とともに過ごすストレスを考えると、この金額は、私にとって価値のある投資でした。
まとめ
NIPTは、検査を受ける時期、費用、そして検査結果が持つ意味を正しく理解した上で、夫婦でよく話し合って決めることが大切です。
NIPTは「不安を完全にゼロにする」検査ではありませんが、私にとっては、妊娠期間の大きな不安を一つ取り除いてくれる、とても心強い検査でした。検査結果通り、我が子は3種類のトリソミーはなく生まれてきて、現在のところは標準的な発達ペースですくすく成長しています。
この記事が、NIPTを検討している方の参考になれば幸いです。