こんにちは、風香りんです。
今回は、私が経験した不妊治療の2ステップ目である「人工授精」についてお話しします。
期間や痛み、費用、そして通院回数など、タイミング法からのステップアップを考えている方が知りたい情報を赤裸々にご紹介します。特に痛みについては、皆さんご興味があるところなのではないでしょうか。
医療はあくまで個人差があるものなので、ご自身のことは担当医とよく相談して決めてくださいね。この記事は、あくまで私の体験談として参考にしていただけたら嬉しいです。
ちなみに一つ前の段階はタイミング法です。

人工授精とは?
人工授精とは、排卵日を予測し、その直前に洗浄・濃縮した精子を直接子宮内に注入する治療法です。
自然な妊娠やタイミング法では、精子は膣から子宮へと自分の力で進まなければなりません。
しかし、人工授精では、この第一関門である子宮の入り口を人工的に突破させることで、わずかに妊娠の可能性を高めます。この「わずかに」というのがポイントで、タイミング法と比較しても、実はほんの数%しか妊娠に至る率は差が無いのだそうです。
ただ、私が当時医師から聞いた説明によると、この方法で、より多くの精子を効率的に卵子に近づけることができるため、うちの夫の精子が「少数精鋭」であることも考えると、我々夫婦には合っている方法なのではないかとのことでした。
私の人工授精体験記
人工授精の通院スケジュールも、タイミング法と似ていました。
通院回数とスケジュール
- 生理開始1〜3日目: 1回目の通院で、今周期の治療プランを医師と相談して決めました。
- 排卵日までの期間: タイミング法と同様に、卵胞の成長具合を見るために1〜2回通院し、排卵日を予測します。この時に、夫の精子を採取するための専用の容器をもらいます。
- 人工授精当日: 当日の朝、夫に精子を採取してもらい、私が2時間以内に病院に持参します。提出した精子は30〜40分かけて「クリーニング」され、選りすぐりの良質な精子だけが選別されます。その後、私は内診台に上がり、器具を使って子宮内に精子を注入してもらいました。
私は人工授精を3回経験しましたが、通院回数は以下の通りでした。
1周期目
4回。排卵チェックの採血があったためです。
2周期目
3回。これが標準的な回数でした。
3周期目
4回。卵胞の発育が悪く、追加で通院しました。
タイミング法の時から感じていた、「自分は卵胞の発育が悪いのではないか」という感覚が、徐々に確信に近づいてきたのがこの時でした。
痛みについて
私の場合、器具を挿入される際に少し違和感はありましたが、痛みはほとんどありませんでした。
精子が注入される際の感覚は、言われてみれば「何かが入ってきたかも?」と感じる程度で、術後に痛みを感じることもありませんでした。処置自体は数分で終わり、その後1分ほど内診台の上で休んで終了です。
人工授精は、身体的な負担が少なく、普段通りに生活できるのが特徴です。私も処置後すぐに帰宅し、次の日から仕事に行くことができました。
かかった費用(※個人差あり!参考まで)
人工授精にかかった費用は、卵胞の発育を促す薬や排卵を誘発する注射の有無によって変わります。私の場合は以下の通りでした。
- 1周期目: 13,130円(排卵を促す薬と注射代込み)
- 2周期目: 8,530円
- 3周期目: 12,090円(排卵を促す薬と注射代込み)
卵胞の発育に問題がなければ、2周期目のような金額に落ち着くことが多いようです。
タイミング法と比べると少し高くなりますが、それでもまだ体外受精よりは費用を抑えられます。
まとめ
人工授精は、タイミング法と同じく身体的な負担が少なく、仕事や日常生活と両立しやすい治療法です。しかし、私の場合は3回の挑戦で結果が出ず、次のステップである体外受精へ進む決断をすることになりました。
不妊治療は、どのステップに進むか、どこで終わりにするかなど、決断の連続です。不安になることもたくさんあると思いますが、医師や家族と話し合いながら、一歩ずつ進んでいくことが大切だと感じています。
次回は、いよいよ不妊治療の最終ステップである「体外受精」の採卵周期について、私の体験を詳細にお話しします。こちらもぜひご覧ください。
