こんにちは、風香りんです。
今回は、不妊治療の最初のステップとして多くの人が経験する「タイミング法」について、私が経験した2回の治療を正直に振り返ります。
この治療は、排卵日を正確に予測し、妊娠の可能性を最大限に高めるためのものです。個人の体験談として、通院回数や費用、そして心境の変化まで、詳しくお話ししていきます。あくまで私の一例として、ご自身の治療の参考にとどめてくださいね。
タイミング法とは?
妊娠の成立には、1周期(約28日間)の中で1度しかない排卵のタイミングを正確に捉えることが重要です。しかし、卵子の寿命はたった1日しかないため、わずかなズレが結果に影響してしまいます。
市販の排卵日予測検査薬も試しましたが、使い方にコツが必要で、私にはうまくタイミングを掴むことができませんでした。
タイミング法とは、こうした自己流の妊活に限界を感じた人が、医師の専門的なサポートを受けて排卵日を予測し、ベストなタイミングを教えてもらう治療法です。
超音波検査で卵胞の育ち具合をリアルタイムに確認するため、より正確な予測が可能になります。
私のタイミング法体験記
私のクリニックでの進め方は、まず生理開始1〜5日目の間に通院し、今周期のプランを医師と合意します。その後、卵胞の成長に合わせて何度か通院し、排卵のタイミングを予測します。
1周期目の通院と費用
初めてのタイミング法では、初診時を除いて2回通院しました。
卵胞の大きさを超音波で確認してもらい、「明後日あたりにタイミングをとってください」という指示を受けました。
この周期は、初期の検査と重なったため、「混合診療」というルールに抵触し、全額自費診療となりました。初診時の夫の精子検査代と合わせると、約38,500円と、思っていたより費用がかかったことを覚えています。
タイミングを取ってくださいと簡単に言われますが、二人のスケジュールを直前で調整することになるのがまず大変ですし、仕事が遅くなる日だったり疲れている時だったりという、スケジュール以外の要因もあり、言われた通りにしっかりタイミングを取るのは結構難しいというのが当時の印象です。
2周期目の通院と「排卵が起きない」という事態
2周期目のタイミング法では、なんと合計6回も通院しました。
1回目は卵管造影検査のため、そして2回目以降は、なかなか排卵が起きなかったためです。卵胞を育てるために「レトロゾール」という薬も使いましたが、それでも排卵が起こらないという事態が発生してしまいました。
ちなみにこのレトロゾールという薬、どうやら私の体質には合わなかったようで、1週間ほど飲んでいたのですが、飲み始めたその日から強めの頭痛があり、自宅マンションの向かいにあるコンビニに行くのもつらいぐらいになってしまいました。
結局、この周期は排卵がなかったと判断され、医師と話し合いの末、タイミング法では難しいかもしれないと判断。次のステップである人工授精に進むことになりました。
私の反省とステップアップ
タイミング法は、年齢や体の状態によっては通常5回程度行うと聞いていましたが、私の場合は2回の挑戦で次へと進むことになりました。
この体験を通して、「排卵日を予測してもらう」という簡単な治療法でも、自分の体が思うように動いてくれないことがあるのだと痛感しました。特に、レトロゾールの使用についてですが、卵胞の成長を促す働きがあるとはいえ、体質に合わずに強い頭痛を催し、それがストレスになるという悪循環を生んでしまいました。これはもう少し、自分の体と向き合いなよ、というしるしだったのかなと、今は思います。
医師は、排卵が遅れたり起きなかったりした私自身の状態をよく理解してくれ、次の人工授精へとスムーズにステップアップすることを勧めてくれました。
この経験は、次のステップへ進む決断をするための、重要なプロセスだったのだと思います。
まとめ
タイミング法は、不妊治療のファーストステップとして、心構えや通院のペースを知る良い機会になります。しかし、自分の体の状態によっては、すぐに次のステップへ進む判断を迫られることもあります。私が、当時20代でありながら、あっという間に人工授精に進むことになったのが、良い例だと思います。
大切なことは、医師としっかり相談しながら、自分たちのペースで進めていくことです。
次は、タイミング法からステップアップした人工授精の体験についてお話しします。こちらもぜひご覧ください。