ワーキング妊婦の心強い味方!「母健連絡カード」を私が活用した理由【申請方法のコツも】

こんにちは、風香りんです。

今日も妊娠生活、本当にお疲れ様です。

ワーキング妊婦さんの中には、妊娠中の様々な体の変化やトラブルで、仕事との両立がだんだんつらくなってきた…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もまさにその一人でした。

そんな時、私の心と体を守るために大活躍してくれたのが、「母性健康管理指導事項連絡カード」(略して母健カード)です。厚生労働省が用意した、妊産婦さんの健康を守るための公的な仕組みです。

この記事では、私が実際に母健カードを取得した時の体験談を交えながら、その取得を決めた理由、取得のタイミングや方法、そしてかかった費用まで、詳しくお話ししていきます。

目次

私が「母健カード」取得を決めた3つの理由

もともと、勤務時間の半分は在宅勤務が許されていたため、最初は母健カードを取得するつもりはありませんでした。しかし、妊娠中期に入り、いくつかの不安要素が重なったことで、取得を決意しました。

理由① 妊娠中のマイナートラブルによる通勤の負担

妊娠5ヶ月に入った頃から、それまで感じたことのない腰痛が急に来るようになりました。

私の会社は、コロナ禍以降も「いつ次のロックダウンが始まるかわからないから」という理由で、パソコンを毎日持ち帰ることが義務付けられていました。電車通勤なのですが、使う路線は多少遅い時間に出ても混んでいて座れず、重たいパソコン入りのリュックを持って30分近く立ちっぱなしになるのが、腰痛の身には本当につらかったんです。

お腹を庇う必要があり、リュックを前に背負うことができないので、妊婦だと気づかない人からしたら、マナー違反だと思われていたでしょう。いつ蹴られたり舌打ちされたりするかとビクビクしながら通勤するのはメンタルにも悪影響でした。

また、マタニティマークを付けていても、残念ながら席を譲ってもらえるとは限りません。このような日々の通勤の負担が、母健カードの取得を考えるきっかけの一つになりました。

理由② 感染症への強い恐怖と対策

妊婦にとって、感染症は大きなリスクです。私が特に不安を感じていたのは、以下の2点でした。

  1. 風疹の抗体価が低いこと:妊娠中に風疹に罹患すると、お腹の赤ちゃんに「先天性風疹症候群」という重い障害が出る可能性があります。私は予防接種したのに抗体価が低いことがわかっていました。
  2. 劇症型溶連菌や麻疹(はしか)の流行: 当時、風疹だけでなく、致死率が高い劇症型溶連菌や麻疹も流行していました。普通の人がかかっても致死率が3割と言われる劇症型溶連菌に、もし妊婦が罹ってしまったら…と考えると、満員電車や人混みを避けることこそが、私にとって最大の感染症対策だと強く思うようになりました。

理由③ 上司の後押し|公式に「自分を守る」方法として

会社のルール上、在宅勤務の上限はありましたが、幸いにも当時の上司が、私の腰痛がつらいという話を耳にしてくれました。

ある日、上司から「女性が女性の敵になることもあるから、自分を守るための正式な武器(=母健カード)はあって損はない」という言葉をかけてもらったんです。この言葉が、私にとって最後の後押しになりました。

実際、隣のチームでは、子持ちの女性管理職が、仕事量がつらいと訴える先輩妊婦の調整依頼に全く耳を貸さず、結果的にその先輩が切迫早産で22週から休業せざるを得なくなったという事例がありました。

母健カードは、単なる体調不良対策ではなく、会社や上司の理解がなかなか得られない場合でも、自分の身を守るための「公的な証明」になるのだと痛感しました。

【取得方法】いつ?どこで?どうやって?私の体験レポート

上司の後押しがあったのが妊娠6ヶ月の終わり頃。私はその勢いのまま、すぐにかかりつけの産院に電話し、翌週には取得しました。ここから、その流れを詳しく説明します。

産院への依頼方法

母健カードの取得は、産院に電話で依頼するだけでOKでした。

スムーズに依頼するために、あらかじめ厚生労働省のホームページなどでフォーマットを確認しておくと良いでしょう。

なぜかというと、妊娠によるどんなトラブルで、仕事はどのように調整してほしいのか、という選択肢があらかじめ用意されているからです。また、調整が必要な期間が定められる項目もあったりします。

私の場合は、電話で「腰痛があり通勤が厳しいため、在宅勤務の上限日数を撤廃してほしい」と伝えました。産院の担当者からは「在宅勤務の希望なら期間の定めは不要です」と教えてもらい、安心しました。

会社への提出と効果

「早くラクになりたい」一心で、検診日とは別に産院へ母健カードを受け取りに行き、すぐに写真を撮って、それをメールに添付して上司へ提出しました。上司が人事に回してくれた結果、無事に私の在宅勤務の上限は撤廃。後日、出社した際に原本を提出し、そこから妊娠期間のほとんどを自宅で安心して過ごすことができました。

【費用】母健カードの価格とその価値

母健カードの発行にかかった費用は、4,400円でした。

医師による診断書みたいなものなので、決して安くはありません。「飲み会1回分だ…」と少しへこんだのも事実です。しかも、診断書代には保険が効かないんですよね…。

しかし、これで感染症への罹患リスクが下がり、重たいリュックを持って通勤する腰痛のストレスが減ったと思えば、むしろ「お金には代えられない価値ある出費」でした。

まとめ:母健カードは「ワーキング妊婦のお守り」

母健カードは、ただの書類ではありません。 妊娠中のマイナートラブル、感染症のリスク、そして職場での人間関係まで、様々な不安から私たちワーキング妊婦を守ってくれる、頼れる「お守り」のような存在です。

もし今、仕事がつらくて悩んでいるなら、一人で抱え込まず、まずはかかりつけの産院に相談してみてください。このカードを賢く活用して、安全で安心なマタニティライフを送りましょう。

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この記事を書いた人

アラサーバリキャリママ、夫と子と3人暮らし。1年半の不妊治療が実らず、自然妊娠・出産。無痛分娩や母乳育児の体験を交え、不妊治療・妊娠・育児・保活に役立つリアルな情報を発信していきます。

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