【流産体験記】②|掻爬術(手術)の流れと回復までの期間【費用公開】

こんにちは、風香りんです。

この記事は、「【流産体験記】妊娠判定から流産確定まで【化学流産と普通の流産】」の続きになります。まだそちらをお読みでない方は、先にそちらの記事を読んでいただくと、よりスムーズに流れがわかるかと思います。

今回は、実際に掻爬術(そうはじゅつ)という手術を受けた時の流れと、その後の診察内容、そして次の妊娠に挑戦できるまで、結局どれくらいの期間を要したのかをお伝えします。

目次

掻爬術(手術)を受けた時のこと

流産が確定してから2週間が経過しても自然排出が始まらなかったため、手術を受けることにしました。

手術当日は、採卵や移植の時よりも広い個室に通され、手術着に着替えます。麻酔で眠っている間に、わずか30分ほどで手術は終了しました。

しかし、痛みはここからが本番でした。麻酔が切れてくると、生理痛のような痛みがどんどん強くなり、ベッドの上でのたうち回るほどのつらさでした。この時、巨大なおむつを当てられていることに気づき、寝返りを打つたびに経血のようなものが出る感覚に、気が休まりませんでした。

ナースコールで痛み止めをもらい、少し痛みは引きましたが、いつもの生理痛よりはずっと強い痛みが数時間続きました。術後しばらくして、医師と話をして、この日は終了となりました。

その後も数日間は生理のような出血が続きましたが、無事にそれが終わってから、予定通り社員旅行に行くことができました。心はズタボロで全く楽しめませんでしたが、とにかくホッとしました。

手術後の経過と次の挑戦までの道のり

掻爬術では、子宮を傷つけないよう慎重に組織を取り除くため、ごくわずかな組織が子宮内に残ってしまうことがあると、医師から説明を受けました。

私の場合は、術後2週間の診察で残留物の可能性があると指摘され、さらに翌週に「子宮鏡検査」を受けることになりました。子宮に内視鏡を入れて内部を直接観察するこの検査で、わずかな遺残があることが確認されました。

また、この頃には手術で取り出した組織の病理検査の結果が出ていました。幸いにも「胞状奇胎」ではなかったので安心しました。胞状奇胎だった場合は、さらに次の挑戦が遠のいてしまうそうです。

これらの結果と、血液検査でホルモン値が戻ったことを確認し、流産確定から約3ヶ月後の生理から、次の移植に挑戦できるという許可が下りました。

掻爬術にかかった費用

重い内容の後に恐縮ですが、掻爬術にかかった費用についてお伝えします。

  • 手術自体の費用: 約11,830円(保険適用)
  • 流産関係の総額: 約28,000円(手術、前後の超音波検査、子宮鏡検査など全て込み)

病理検査や子宮鏡検査はすべて保険適用でしたが、なぜか一部が自費負担になっている部分もあり、少し不思議に感じました。

まとめ

流産は、心も体も大きなダメージを受けます。しかし、医師としっかり相談し、一つずつ治療と検査を乗り越えていけば、再び次の挑戦へと進むことができます。

掻爬術という選択は、当時の私にとっては最善の選択でした。そして、手術後の回復期間も、体だけでなく心の回復にも必要な時間だったのだと思います。

今、流産かもしれないと不安な気持ちでいる方、決して一人ではありません。どうか、無理せず、ゆっくりとご自身の心と体を休めてくださいね。

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この記事を書いた人

アラサーバリキャリママ、夫と子と3人暮らし。1年半の不妊治療が実らず、自然妊娠・出産。無痛分娩や母乳育児の体験を交え、不妊治療・妊娠・育児・保活に役立つリアルな情報を発信していきます。

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