【流産体験記】①|妊娠判定から流産確定まで【化学流産と稽留流産】

こんにちは、風香りんです。

今回は、私が不妊治療中に経験した、2度の流産についてお話しします。妊娠初期の流産のほとんどは赤ちゃん側の染色体異常が原因であり、決して自分を責める必要はないとわかってはいても、一度は自分のところに来てくれた命を大切に思わないはずがありません。

今回は、流産が確定するまでの流れと、その後にどのような選択肢があるのかを、私の体験を通して詳しくお伝えします。もし今これを読んでいるあなたが、同じように不安な気持ちを抱えているなら、この記事が少しでもお役に立てることを願っています。

目次

化学流産の経験

私は体外受精の胚盤胞移植を4回経験しましたが、そのうち2回目が化学流産でした。

※1回目と4回目は最初の妊娠判定日で「妊娠不成立」、3回目は後述する「おめでとうございます」からの稽留流産でした。

妊娠判定日(d28)の血液検査で、妊娠した時に出るホルモン(hCG)の値が100くらいほしいところで17.8という低い数値でした。「妊娠していないわけではないが、正常値とはほど遠い」という説明を受け、様子を見ることになりました。翌週に再検査したところ、hCGは0.7まで下がり、妊娠不成立という判定になりました。

不妊治療をしていない場合は市販の妊娠検査薬で確認するわけですが、そういったものでは反応しないようなごく初期の妊娠の段階での流産は、気づかないまま終わることがほとんどです。しかし、不妊治療では血液検査でより詳細な数値が出るため、このような微妙な段階でも「望みがあったかもしれない」ことがわかってしまうのです。ある意味、残酷です。

この化学流産の結果を受けて、すぐに薬の服用は中止となり、1週間後には生理がきて、次の移植周期へと進むことになりました。

流産の宣告と心の準備

化学流産は、妊娠不成立として私の中で区切りがつきましたが、3回目の移植では、一度「おめでとうございます」と言われた後に流産を経験しました。ここからは、その時のつらい体験についてお話しします。

妊娠判定から確定まで

この周期では、妊娠判定日(d28)のhCGが200を超え、「妊娠成立」という嬉しい知らせを受けました。

しかし、妊娠初期はまだ安定しないため、その後も週に1回の通院は続きます。d36にはhCGが8000を超え、胎嚢(赤ちゃんが入る袋)も14.7mmと順調な成長を見せていました。

ところが、翌週のd43、赤ちゃんの心拍が見えるかと期待して受診したところ、胎嚢は25mmに成長していたものの、通常なら見えるはずの赤ちゃん(胎芽)の姿が確認できませんでした。この場合でもすぐには判断せず、1週間後に再確認するとのことで、その日は継続用の薬を処方されて帰宅しました。

そして、d49の受診日。超音波検査で確認した胎嚢の中には、やはり何も見えず、形もクシャッと潰れてしまっていました。この瞬間、流産が確定しました。稽留流産といい、お腹の中に留まっているが、それ以上成長しないタイプの流産です。

流産確定後の選択肢

流産確定後、医師からは主に2つの選択肢を提示されました。

  1. 自然に排出されるのを待つ
  2. 手術で取り出す(掻爬術)

私は、せっかく来てくれた命なので、できるだけ一緒にいたいという気持ちがありました。しかし、当時は1ヶ月後に社員旅行が控えており、いつ始まるかわからない自然排出を待つのは現実的に難しい状況でした。

理由は、自然排出は、通常の生理よりも出血量が多く、痛みも強いと説明を受けたからです。「びっくりするくらいだと思います」「ショーツ型の生理用品を用意しておいた方がいい」という医師の言葉に、自然排出を待つのは難しいと判断。そこで、2週間待って自然排出が始まらない場合は手術をするという選択をしました。

長くなってしまったので、この続きの、手術の痛みや費用、いつから次の治療を再開したかなどについては次の記事でお話しします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アラサーバリキャリママ、夫と子と3人暮らし。1年半の不妊治療が実らず、自然妊娠・出産。無痛分娩や母乳育児の体験を交え、不妊治療・妊娠・育児・保活に役立つリアルな情報を発信していきます。

目次